2017年11月15日

3DSでDQ11(65・終)総括

3ヶ月半もかかった「ドラクエ11」のプレイ日記も、いよいよ今回で終了。
総括(超絶長い)をして、プレイ日記終了となります。
お疲れ様でした。

【全体の感想】
最新作プレイは9以来でしたが、結構楽しかったです。
「ロトゼタシア」という世界の名前からして、どこかロトシリーズとの関連性を匂わせてましたが、サブタイトルの「過ぎ去りし時を求めて」の回収方法、そして3の冒頭に収束するエンディングには驚嘆。
主人公は「悪魔の子」なんて呼ばれてお尋ね者になりながらも、よく頑張ったよ・゚・(つД`)・゚・

当初は「悪魔の子」と呼ばれながらも、あちこちの揉め事を解決していきながらラスボスを目指していくお決まりのパターンだったのですが、中盤で「命の大樹」が炎上してパーティーが散り散りになり、主人公が魚の姿になったあたりが、まず第一の愕然ポイント。
しかも、せっかく助かったと思いきや、セレン様に地上の荒廃を見せられ、更に海底王国ムウレアすら魔王の手にかかってしまう、という一連の流れ。
ここの絶望感半端なかった。
セレン様の「勇者とは、最後まで決して諦めない者のことです!」の叫びには涙したよ。
(それだけに、後々海底王国とセレン様がほぼ元通りに戻ってたのには呆気にとられたが)

ただ、それゆえに、そこからの「シルビアのパレード」のインパクトが絶大だった、というのもある。
あそこで救われたのは主人公だけじゃなくプレイヤーもだったのよ・゚・(つД`)・゚・
徐々に仲間達が再結集し、その一方でベロニカの犠牲に涙し、セーニャの覚醒に驚き。
そしてそこからの「勇者のつるぎ」再作成、ウルノーガ撃破までは、見事な逆転ホームラン、ともいえました。
正直、普通のRPGだったらここで終わってても全く文句なかったと思う。

それだけに。
一旦エンディングを見た後の、タイトルにもなっている「過ぎ去りし時」を求める、という行為について、個人的に賛否両論。
大樹の炎上を防げたことで、ベロニカをはじめとした多くの人達の命が失われずに済み、かつ邪なる者の脅威を払うことができた。
つまり、過ぎ去りし時を求めたことで「ハッピーエンド」になった訳。
過ぎ去りし時を求めなかった場合は、過去の「邪神対勇者」の戦いの真実は明かされないし、「時の番人」に姿を変えていたセニカも救われない。
ラストの聖竜と主人公の対話、そして3のオープニングへつながるあのエンディングもあり得なかった、と思われる。
(魔王ウルノーガ撃破後復活した大樹に「勇者のつるぎ」を奉納に行ったら、聖竜が同じ流れを説明してくれたかなぁ?)
なので、ストーリー的には「過ぎ去りし時」を求めるのが正解、なんだよね。

ただ、どうも「取ってつけた感」が拭えない、というか……
感覚としては、4でロザリーを生き返らせてデスピサロを仲間にし、エビルプリーストを倒した展開を思い出す。
ハッピーエンドなんだけど、なぜか釈然としない感。

何でなんだろう。
一度「魔王ウルノーガ」を撃破して、平和になった世の中を目の当たりにしちゃったからなのかなぁ。
過ぎ去りし時を求めた結果、邪神を討ち、みんなも助かってめでたしめでたし、なんだけど、個人的に、物語としてはウルノーガ撃破で完結、でよかった気がしなくもない。


【真エンディングの解釈】
真エンドの回でも触れた、「ドラクエ11」=「正史になりえなかった勇者の物語」説。

3DSでDQ11(54)邪神撃破・真エンド

3勇者母が読んでいた赤い本が11の世界で、隣に並んでいた同じ装丁の緑の本が「ローシュがニズゼルファを滅ぼした後の正史」なんじゃないかと、個人的には思ってます。

「過ぎ去りし時を求める」というのは「消しゴムで、書き損ねた鉛筆書きの歴史を消す」ような感覚なんじゃないかと。
一度書かれた歴史は、消しゴムで消された紙に残る筆圧の痕のように、完全には消え去らない。
ゆえに、おそらく赤い本は、「11の物語を一度体験した誰か」が書き残した、(一見)偽の歴史書、なのかな、と思うのです。

この「誰か」ってのも、最初は11勇者一行の誰かかと思ったんだけど、そもそも彼らも歴史が変わったら生まれてこない可能性がある訳だし、そうなると全てを知ってる可能性があるのは過去に戻ったセニカ一択、なんだよなー。
過去に戻ったセニカとローシュがニズゼルファの体を滅ぼさなければ11の世界に繋がる可能性はあるけれど、勇者ローシュ的には後顧の憂いが残る「滅ぼさない」って選択はないよねぇ。

【キャラクター】
主人公と、彼を支えるパーティー一行。
今作も、魅力的なキャラクターが揃ってましたな。

最初に仲間になるカミュは、最初こそ得体のしれない不審者でしたが、実は身内思いのイイ奴でした。
ストーリー中2度も敵に捕らわれる&途中で記憶喪失になる、と、途中若干ヒロイン要素が入ってきたのもまた可笑し。
「ぶんしん」からの大技には、結構お世話になりました。

聖賢の姉妹・ベロニカとセーニャ。
結局ベロニカは元の年齢には戻らなかったけど、態度や物言いは尊大な「お姉さん」そのもの、というギャップ。
そして何より、一度は命を落とす、という展開には度肝を抜かれました。
セーニャは、おっとりしているようで実は結構芯の強い女の子でしたな。
ベロニカ亡き後の健気さには涙したわ。
そして、確実に主人公のことが好きですよね?
なのに主人公のヤツ、セーニャには「髪型を変えたい」くらいしか思い入れないんだぜ(´・ω・`)

謎の旅芸人として仲間に加わったシルビア姐さんには、いろんな意味で助けられたなー。
序盤はハッスルダンスにずいぶんお世話になったっけ。
キャラ的なとこで、大樹が落ちた後のどんより感を助けてくれたのもシルビアのパレード。
一見ぶっとんだキャラ設定だけど、実は意外に常識人だったりする。
実は、パーティーの中で一番好きなのがシルビアだったかもしれん。

かつては賢王とも呼ばれた元ユグノア王、そして主人公の祖父、という重厚な立場の癖に、ムフフ本とお姉さんが大好きなエロジジイ、ロウ。
4の老賢者ブライの力を持った、7の英雄メルビンのエロジジイキャラ、って感じか(笑)
キャラとしては大変キライじゃないんですが、ワタシのプレイスタイルでは基本ほぼ控に回ってました。

大国の王女として生まれながら、16年もさすらいの旅を続けるうちに立派な武道家(しかもセクシー女王様寄り)に育ってしまったマルティナ。
充分主役級の過去を背負っているわりに、パーティー内では結構影が薄かったりする。
ユグノア滅亡さえなかったら、ユグノア王子との縁組ってのもアリだったんだろうなぁ。
よくよく考えたらデルカダール王にはマルティナしか子供がいないんだし、そうなると必然的にマルティナは婿を取らねばならん訳か。
イヌ並みの忠臣(マルティナ談)のグレイグさんじゃ、婿にはならんかねぇ。

そして、序盤は主人公一行を付け狙う仇敵ポジションだったグレイグさん。
敵だった序盤の有能将軍っぷりと、仲間になってからのむっつりおじさんっぷりとの落差には笑った。
(まぁその落差が彼の魅力でもあるんだが)
キャラもさることながら、戦士とパラディンのスキルを持った彼は、パーティー内では超有用。
基本的には常にスタメンを張ってもらってました。

物書き的には、この8人の旅の様子を二次創作したくなる程度にはキャラが立ってて楽しかったです。
一番のお気に入りはシルビアか、もしくはグレイグさんか、かしら。
シルビアに関しては、普段おちゃらけてても実は決めるとこ決められる実力者、ってキャラが、わりとワタシのツボなのです。
グレイグさんについては、戦うこと以外は全くダメ、ってあたりが可愛くて好き(笑)

【冒険の書の世界】
今作のオマケ要素「冒険の書の世界」。
今作が初ドラクエの人には全くもって何が何やらかとは思いますが、逆に過去作プレイ済みな人間には結構なファンサービスだったかと。
2のロンダルキアの洞窟や3のバラモス城といった2Dダンジョンの再現度はもとより、7のカラーストーン採掘場や8のトロデーン城などの3Dダンジョン(一部制限はあるが)を再現されたのは、結構おおっとなった。
ルドマンさんちでのプロポーズ遊びとか、リッカの宿屋で突如ロクサーヌショップ開店、とかのネタ要素も楽しめたし、ドラクエ全作(10除く)やっといてよかったー。
その昔、9をリアルタイムでやってた時はまだ1と2しかプレイ済みではなかったので、リッカの宿屋のゲストや魔王の地図(過去作ファンサービス)の元ネタがほとんどわかんなかったんだよねぇ。

とはいえ、それを楽しめるようになるまでの「時渡りの迷宮」が結構難関かも。
発売直後にプレイ開始し、都心ですれちがい通信を受信することが多かったワタシは、すれちがい通信で強力なヨッチ族を簡単に集められたので、合言葉収集もそれほど苦も無くできました。
発売後かなり経ってからプレイする場合は、そのへんの難易度がかなり上がるだろうなぁ。
9のようにオンライン接続必須なのにサービス自体が終了していて追加データがダウンロードできないものに比べれば、今作のオマケ要素はまだオフラインでコンプできるだけマシ、ともいえるのですが。

……だいぶ長くなったな。
まぁ、それだけ楽しんだってことなのかもしれん。

10も、オンライン前提じゃなきゃ試してみるんだけどなー。
最近はスマホのポケ森とかポケモンGOにかまけてるんで、3DSを持ち出すこともなくなってしまいました。
まずは、ドラクエ11関連の記事はこれにて終了です。
お疲れ様でした。
タグ:DQ11 3DS
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posted by みさと at 23:00 | Comment(0) | ドラクエ11プレイ日記(3DS) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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